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このホームページは車内月刊誌プリーズをもとに制作されています。
 五感を超えた第六感。 〜アイーダ 濱田めぐみ〜 

2006年7

 
―数あるエンターテインメントの中でも、ミュージカルの感動だけは生のステージを観ないと伝わらない。劇団四季の公演を観て、あらためてそう実感した。ステージで躍動する肉体。客席に響きわたる肉声。同じ演目でも、まったく同じ舞台は二度と再現できない。まさに一期一会の感動。それがミュージカルの醍醐味でもある。
 約700人の俳優を抱える劇団四季の看板女優の一人である濱田めぐみさん。北九州市出身の彼女がミュージカルに初めて出会ったのも劇団四季の舞台だった。

 「中学生の時に、テレビの衛星放送で初めて観たミュージカルが四季の舞台でした。その後福岡で『キャッツ』を観て本格的にミュージカルに興味を持ったんです。それまでも歌を歌うのは大好きでしたが、最初は女優というよりは、何らかの形で舞台芸術にかかわれるといいな、という感じでした。何か手がかりが掴めればと思って、東京の専門学校に入ったんです」

―専門学校でミュージカルの基礎を学んだ後、本格的に女優を志し、四季のオーディションを受けるも落選。しばらくは、別の劇団で数々の舞台を経験する。

 「私は3回、四季のオーディションに応募したんですが、2回目はその時やっていた仕事と重なったので辞退したんです。だから、実際にオーディションを受けたのは2回。棄権が1回(笑)。受かる、受からないは、タイミングがあると思うんです。いくら能力があっても、その時劇団が求めている人材と、その人の人生のタイミングがバチッと合わないと、釣り竿で掛けた魚も釣れないみたいな」

―2回目のオーディションで見事にそのタイミングを射止めて合格。抜群の歌唱力と将来性が認められ、入団後わずか3カ月で『美女と野獣』のヒロイン・ベル役に大抜擢される。

 「入団したてのころは覚えることがいっぱいで、1日24時間じゃ足りないくらいでした。とにかくガムシャラで、先輩に気を配る余裕もまったくありませんでした。役に選ばれた時も、やれるやれないという問題じゃなくって、やるしかないって感じで。私がやれなかったら、劇団から必要とされないということですから」

―こうしてデビューを果たした濱田さんは、新人とは思えない落ち着いた演技でベル役を好演。地元・福岡公演の舞台にもヒロイン役で出演し、九州からミュージカル界の新星の登場をアピールした。

 「福岡は地元ということもあって、その土地が持つパワーをもらえる感じがするんです。食べ物がおいしいのも楽しみですね。新鮮なお魚とか。それに私、ラーメンは絶対トンコツじゃないとダメなんです。だから福岡公演は、いつも楽しみにしています」

―この夏、濱田さんは3年ぶりに『アイーダ』の舞台で、福岡シティ劇場に帰ってくる。彼女はヌビア国の王女アイーダ役を年の日本初演時から演じており、ディズニーのスタッフからも絶賛された当たり役でもある。

 「この舞台は、幕が開いた瞬間から劇場空間じゃなくなるんです。まるで、タイムスリップしたかのように、4000年前の古代エジプトに時間と空間がつながっている。五感を超えた第六感ともいえる不思議な感覚を、体験してほしいと思います」

―生のステージでしか感じることができない、一期一会の感動。福岡シティ劇場で体験できるのも、このひと夏限りである。

文=江月義憲

濱田 めぐみ(はまだめぐみ)
  福岡県北九州市生まれ。高校卒業後上京し、舞台芸術学院でミュージカルの基礎を学ぶ。
'95年12月に行われた劇団四季のオーディションに合格。わずか3カ月後の'96年2月に『美女と野獣』のヒロイン役に抜擢される。『ライオンキング』では'98年の初演から主役ナラを好演し、同じくディズニーミュージカル『アイーダ』でも主役を獲得。ディズニー3作品すべてでヒロインを演じている。
 
 
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