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このホームページは車内月刊誌プリーズをもとに制作されています。
40代のリアルな僕がいる。 〜フミヤインタビュー〜

2005年9

 
― 小誌『プリーズ』をパラパラとめくりながら、「へぇ〜、最近のJR九州って、こんな感じなんだ」と懐かしそうにつぶやいた。「この間、ブルートレインがなくなった時は寂しかったもんね」と語る藤井フミヤさんは、元国鉄職員。久留米の高校を卒業してプロデビューするために上京するまでの約1年間、鳥栖と早岐(はいき)の機関区で勤務した経験を持つ。

 「高校2年の時にチェッカーズを結成して、当時の福岡ではライブやダンスパーティーで引っ張りだこでしたね。でも、高校を卒業する時にはまだプロになるなんて話もなくて、どこかに就職しないといけないと思って国鉄に入った。親父も国鉄職員だったしね」

―その国鉄職員時代にチェッカーズは、大きなコンテストでグランプリを獲得。レコード会社の誘いを受け、その翌年にはレコードデビューを果たす。

 「プロになりたいというよりも、とにかく東京に憧れていた。デビュー直後はそんなにレコードも売れなかったんで『まあ、こんなもんかな』って思ってたら、その後がすごかった。一度火がつくと、あれよあれよという間に凄い勢いで売れだした。社会現象とまでいわれたけど、僕らは結構その状況を楽しんでましたね」

―デビューしてから解散するまでの10年間は、どんなに忙しくても、正月はほぼ久留米の実家で迎えたという。弟であり、同じメンバーでもあった尚之さんと一緒に。

 「正月は藤井家の座敷で迎えないと、何か落ち着かなかったんですよ。だから、大晦日に仕事を終えると必ず九州に帰ってましたね。あと、ゴールデンウィークの九州が好きなんですよ。一番気候がいい時でしょ。どこに行っても花が咲いてるし、筑後川の河原で寝っ転がるのも気持ちいいし、ドライブしても気持ちいいし、もう最高だね」

―九州を離れ、ミュージシャンとしてデビューしてから20数年。そんな藤井さんが、今年、福岡のために2つの曲を作った。一つは生まれ故郷である久留米市の新市歌。そしてもう一つは、郷土の誇りでもある福岡ソフトバンクホークスの公式ソング。どちらの曲にも、自分が生まれ育った町への愛情、そこに暮らす人々への友情が込められている。

 「福岡の仕事をするのは嬉しいし、楽しいですね。それにかこつけて、福岡にも帰れるし(笑)。ヤフードームでも何回か野球を見ましたよ。孫(オーナー)さんにもお会いしたけど、あの人喋ると福岡弁なんですよ。高校も同じ久留米市内だし、すごく親近感がありますね。ダイエーホークスの時代から応援してましたけど、ソフトバンクになってから、本当に九州の球団になった感じですね。選手も九州出身が多いし、お客さんも九州各県から集まってくるし、本当にいいことですよね」

―この8月から始まった全国ツアー『Love Songs』では、新曲を含め、今まで歌い続けてきた歴代ラブソングを披露する。

 「いろんなラブソングを歌ってきたけど、あまり大きいテーマは届きにくい気がするんですよ。例えば『地球温暖化について考えよう』って言うより『朝顔を植えよう』って言った方が分かりやすいし、伝わりやすいでしょう。歌も同じで伝わらないと意味がないので、若い頃と違った40代なりの愛を歌っていきたいですね」

―どこかに少年の面影を残しつつも、43歳の藤井さんはリアルに時代を歩み続けている。

文=江月義憲

藤井フミヤ
  1962年福岡県久留米市生まれ。高校生の時にチェッカーズを結成し、
'82年ヤマハライトミュージックコンテスト全国大会でグランプリを獲得。
翌'83年『ギザギザハートの子守唄』でデビュー。
'92年にチェッカーズ解散後、'93年にソロシンガーとして『TRUE LOVE』をリリース。
2005年開催の「愛・地球博」では名古屋市パビリオンの総合プロデューサーを務め、世界最大の万華鏡「大地の塔」が人気を集めている。。
 
 
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